ボストンキャリアフォーラムは日本からでも応募可能?その知られざる実態と2022年の最新日程をご紹介!
時々「ボスキャリ」または「ボストンキャリアフォーラム」って耳にしませんか?
ボスキャリとは、簡単に言えば「バイリンガル向けの就職選考会」のこと。合同説明会と違って即内定が出る!と、帰国子女やインターン生の間で話題の就職選考会です。
今回はボスキャリに参加したことのある筆者が、選考基準や参加資格、内定率までご紹介します!

筆者Manami
慶應義塾大学卒業の28歳。留学経験は3か月だが、ボスキャリに挑んで内定をゲット。現在はボスキャリで内定をもらった某大手広告代理店で働く。
ボストンキャリアフォーラムとは?
「ボストンキャリアフォーラム」は、「ボスキャリ」「BCF」と略されることが多いです。毎年10〜11月あたりに、年1回開催される就活イベントです。
多くの企業が参加することから合同説明会と勘違いする方も多いのですが、BCFはバイリンガル向けの一斉本選考イベントです。外資系企業から日系トップ企業まで多くの企業が出展し、
その場で内定の獲得が可能。
就活生の人数と参加企業
ボスキャリの最大の魅力といえば、その参加企業と就活生の数!
- 就活生は例年1万人程度参加
- 企業は例年200社程度参加
参加している企業に対して就活生が多い気がしますが、実は日本で就職活動をしたら通常倍率100~1,000倍といった人気企業でも、ボスキャリならそんなに高い倍率にならない数になっています。
また、ボスキャリには世界的大企業の人事部が一斉に集まります。そのため、海外の大学に留学している日本人学生の大多数が参加します。
【過去に参加した企業の一部抜粋】
ボスキャリ参加資格
「海外の大学に留学している日本人学生が集まる就活フォーラムってことは、海外の大学に在学中じゃないと無理じゃん!」
「世界的有名企業が集まってるって、つまり、すごいエリートの皆様向けの就職活動ですよね…?」
こう思った方いませんでしたか?実はこのボスキャリ、国内から敗者復活戦のごとく参加する方も多くいます。
ん?敗者復活戦?
と思った方!実は、ボスキャリの参加資格は意外と幅広いんです。
こういう人たちが参加資格を持っています。↓
<ボスキャリの参加資格>
- 高校時代に短期留学していた人
- 大学時代に海外でボランティア・留学していた人
- 小学生・中学生時代に親の仕事の都合上でも海外で過ごした人
- その他海外にいた経験(1ヶ月以上)がある人
つまり、海外の大学に通っていなくても、ボランティアでもホームステイでも、短期留学でもOK!
ボスキャリ参加者の留学期間の統計
と言っても、みんな留学生なんでしょう?と不安なあなた!安心してください、1年以上留学している人なんて実はそんなに多くないんです!
60%以上が1ヶ月未満なんです!そんな人達も堂々と「 I’m Global」と叫んでいます!1ヶ月の滞在で、自己主張の強いアメリカ人風になれた彼らを見習うべきです。
もし当てはまっているのであれば、絶対にチャレンジするべきです!ならぜなら、キャリアフォーラムに行く一部のエリート以外は基本的に「アホ」だから笑
ボストンキャリアフォーラムは高学歴であれば攻略できる!?
私は何も根拠もなく「アホ」って言っているわけではありません!なぜなら…
みたいなのが5割ぐらい居ます。
さて、日本で真面目に受験勉強をしてきて英語の基礎知識もある程度持っている人と、将来何も考えてなさそうな人、人事部はどっちを採用するでしょう?
私だったら、そこそこの大学卒で英語がある程度できる人を採用します。つまり、いわゆる高学歴レベルの大学であれば、チャンスがあるんです!
ボスキャリの内定はいつ出る?内定率は?
それでは気になる内定事情について。わざわざボスキャリに参加するなら、参加前に知っておきたいところですよね。
内定までの日数
結論から言います。
2日で内定出ます。
これ、本当です。
人事部は全人事権を持って、ボストンに挑みます。海外まで行って人事部は採用活動を行うので、それなりの結果を出さないといけないのです。
また、面接期間が短い上に「予算内」でちゃんと採用をしないといけないんです。「やばい!他社が多く取ってる!?こいつでもいいや!採用しちゃえ!」と、気の狂ったような采配をすることも多く見受けられます。
それでも、昨今のグローバル対応化に追われている人事部は、キャリアフォーラムの参加をやめられない模様…(本当に意味あるのかな?)
でも入社したらこっちのもの!
チャンスは意外と多いってことです。外資系の世界的企業に入りたかったら、ボスキャリ枠でエリート入りしちゃえばOK!入社してしまえばこっちのもん♪
ボスキャリの内定率は?
ボスキャリの内定率は約49.8%(ボストンキャリアフォーラム2019より)。
ただ、これはウォークインでの内定率ではなく、事前応募も含まれた数。内定が取りやすいといえども、事前応募や準備は必要です。先ほども言いましたが、ボスキャリに参加するからには成果を上げないといけない人事部。
ボスキャリまでにES審査やSkype面接を行っている企業は多いのです。
ボスキャリに参加するにはどんな準備が必要?
ボスキャリには事前応募と即日内定(ウォークイン)があります。ここでは、準備が必要な事前応募について流れとポイントを説明します。
1. 出展企業の募集ページを確認
まず、ボスキャリの約2か月前(9月頃)より出展企業が募集を開始します。
エントリーが開始してから慌ててエントリーシートを準備するのではなく、ボスキャリの3か月前から余裕をもって準備をするのがおすすめ。
エントリー前の8月は次の3つを行いましょう。
- レジュメ提出(全社共通)
- 企業研究、リストアップ
- 自己分析→ES準備
まずボスキャリ参加に必要な、全社共通のレジュメをブラッシュアップ。
基本項目に加え、
- 大学で学んだことの詳細や課外活動、表彰を受けたことなどあなたの学生生活をアピールできる内容をお書きください。(最大3000字)
- 自己PR(最大6000字)
を書く必要があります。登録後に何度でも書き直せるので、最終提出までに最高のものを作りましょう。また、この段階で企業リストアップと企業研究、自己分析を行います。
ESは慣れも必要なので、事前応募の前に第三者に添削してもらいながら準備をしましょう。
2. 事前応募開始
9月になると、各企業が事前応募受付を開始します。こちらは全社共通のレジュメと違い、各企業で内容が変わってきます。
受ける企業が多い場合は、それだけ時間も多く必要です。
ボスキャリは事前応募がかなり重要。
エントリーはボスキャリの1週間前まで受け付けていますが、事前面接に進むためには1か月以上前にエントリー完了することがおすすめ。
3. オンライン(Skype)面接
提出したESが書類選考に通ると、Skype面接のオファーが来ます。Skype面接は日本人担当者と日本語で行われることが多いです。
面接は日本の勤務時間に合わせて行われるため、時差のある国にいる就活生は気をつけましょう。企業により前後しますが、面接は30分~1時間ほど。1回で終わらず複数回オンラインでの面接が行われます。
面接で聞かれることは、日本での就活と同じように「あなたが学生時代頑張ったこと」「留学を通じて得たこと」など。
4. ボストンへの渡航準備
Skype面接が通ったら、ボストンでの対面面接オファーが来ます。「フライトがいっぱいだった」「価格が高くて買えなかった」などのないよう、航空券は早めに予約しましょう。
時差は13時間、直行便でも14時間近くのフライトになるため、時差ボケや長旅の疲れが面接に影響しないよう、余裕を持って渡航することをおすすめします。
また、宿泊先を選ぶポイントは2つ。
- 会場へのアクセス
- インターネット環境
ボスキャリが行われるのは、Boston Convention & Exhibition Center (BCEC)。地下鉄Silver Line World Trade Center(WTC)駅が最寄り駅なので、1本で行けるところにホテルを取るのが便利。
11月のボストンはかなり寒いので、長時間移動にならないようにしましょう。企業研究やメールチェックのため、インターネットは必須。
追加で履歴書が必要になった場合に、プリンターが設置されているところだと◎。その他、準備や当日の準備についてキャリアフォーラムページにまとめられているのでチェックしましょう。
ボスキャリで有名外資系企業を狙おう!
いかがでしたか?
海外のキャリアフォーラムと聞くだけで「敷居が高そう」と思っていた人も、参加できるかもという気持ちになりましたでしょうか。
実際、参加者のほとんどは、なんとなく参加している人です!
準備をしっかりして挑めば、帰国子女とも戦えます!





