ストレスフリーってどういう状態?ストレスのない生活を送るために必要なこととは
皆さんはストレスフリーという言葉にどんなイメージを抱いてますか?具体的にどんな状態のことかはわからないくても、ストレスがなくて生きやすいというイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
しかし、この現代社会で「本当にストレスなく生きている人なんているの?」と疑ってしまいたくなることもありますよね。
そこで今回はストレスフリーとは一体どのような状態かということや、ストレスをため込む人、ため込まない人の違い、ストレスを感じない生活を送るには今の現状をどのように変えていけば良いのかということについて詳しく解説していきます。
最近ストレスが溜まっていてつらい、と感じている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ストレスフリーってどんな状態のこと?
そもそもストレスとは、外部からの刺激によって心や身体に負荷がかかり、「ゆがみ」や「緊張」が生じることをいいます。そのゆがみと緊張が心と身体の不調を起こす原因になるとされています。
ストレスフリーとはそういったストレスから解放されていて、精神的な歪みや緊張がなく生活できている状態のことをいいます。
つまり精神的にも肉体的にもストレスの影響がなく、健康的に生きられているということですね。
現代人のストレスの原因とは?
経済的に豊かで、科学技術やインターネットの発達により現代社会は便利で快適な生活を送れるようになっています。しかしその一方で現代はストレス社会であるとよく言われていますよね。
そんな現代社会を生きる人々が抱えるストレスの原因とは一体どのようなものなのか、詳しく掘り下げてみましょう。
人間関係のしがらみ
ストレスの原因として第一位に挙げられるのが、人間関係です。職場はもちろん友人や親戚、ご近所づきあいといったプライベートにおいても、他人と関わることを完全に遮断することはできません。。
苦手な人とのやりとりのなかでうまくいかないと感じたり、世間体だけのしがらみでがんじがらめにされているような気持ちになったりすることが、ストレスの原因になります。
また配偶者や古くからの友人など、関係が深い人との人間関係ほど、うまくいかないときのストレスが大きくなるようです。
仕事の負担が大きい
残業が多く、忙しくて休日もまともに取れない、仕事内容が自分に合っていない、自分のキャパ以上の責任がのしかかっている、仕事の期日が迫っているのに思うように進んでいないなど、仕事の負担が大きいこともストレスになります。
逆に仕事がなさすぎて暇であったり、やりがいを感じないなど仕事の負担がなさすぎることで生じるストレスもあります。
健康上の問題
睡眠不足や慢性的な腹痛があるなど、生活の乱れからくる健康上の問題もストレスの一因です。特に睡眠不足はイライラしやすくなったり、集中力が低下して仕事が思うように進まなくなったりします。
またダイエットによる食事制限や激しい運動でもストレスを感じることも少なくありません。食への欲求が満たされないという不満はイライラに繋がりますし、激しい運動は疲れがとれず、結果的にストレスになってしまう傾向があります。
最初から厳しい目標を立ててダイエットに挑むと、絶対に痩せなければといけないという精神的なストレスに繋がることも。
経済的な状況
仕事の責任は増えていくのに給料が上がらない、収入が安定していない、借金があるなど、経済的に不安定な状況もストレスの原因に。
また経済的に余裕がないことで、お金がないという不安と、旅行や買い物などのストレス発散をする余裕もないという欲求不満を抱えてしまうという、ストレスの悪循環に陥ってしまいます。
理想と現実の違い
今の自分の現状が理想とかけ離れていると感じることが、ストレスに繋がることもあります。
「本当ならば自分はもっと出世していたはず」「〇歳で結婚すると決めていたのにできなかった」など、完璧だったはずの人生設計から外れている今の自分を認めることができず、理想と現実の違いに苦しんでストレスを抱えてしまいます。
ストレスフリーな人ってどんな人?
現代人を苦しめるストレスの原因は様々ですよね。そんなストレスから解放されている、ストレスフリーな人はどのようにしてストレス社会を乗り越えているのでしょうか。
実はストレスフリーの人は、ストレスをため込みやすい人と違った物事の考え方やライフスタイルの送り方をしているといわれています。
ここからはストレスフリーに生きる人に多く見られる特徴をご紹介しましょう。
ポジティブ思考
これから起こる物事を悲観的にとらえるのではなく、何が起こるのか楽しみであると楽観的に考えられる、ポジティブ思考の人ほどストレスが少ないといわれています。
どんな時も前向きで、物事の良い面を見ることができるので、自分を否定したり、物事が始まる前からネガティブな発言をしたりはしません。
人の悪口や不満など、マイナスのオーラが出るような発言もしないので、いつもプラス思考でいられます。
自分の意思を人に伝えられる
ストレスフリーに生きる人は、人前でも自分の意思を口に出して伝えられる人が多いでしょう。
見栄を張ったり人に合わせていい顔をしたりするのではなく、自分はこんなふうに思っている、できないときはできない、助けてほしい時は「助けてほしい」となにも隠さず伝えることができます。
人の意見に流されず、はっきりとした自己主張ができるとストレスを感じることが少ないといわれています。
オンとオフの切り替えができている
仕事とプライベートのオンオフを上手に切り替えられるのも、ストレスフリーに生きる人の特徴のひとつです。家にいても仕事のことばかり考えているといつまでもリラックスできず、ストレスの原因になってしまいます。
オンオフをしっかりと切り替えられていれば、次の日に疲れを残すことなくすっきりとリセットできるので健康的な生活にもつながるでしょう。
いつでも自分らしさを大切にしている
ストレスフリーな人は、自分の心に素直で、自分らしさを大切にしています。背伸びしたり格好つけたりしない素のままの自分で人に接するので、自分を偽るというストレスがありません。
自分の価値観や優先順位が確立しているので「この人はこういう人なんだな」と周りに思わせるのが上手く、人の意見や価値観を押し付けられるストレスから解放されています。
自分の現状に満足している
今ここにいる自分は、自分なりのベストを尽くした結果だから、と自分の現状に満足している人もストレスフリーな人であるといえます。
自分のできる範囲の事から一歩ずつ取り組んでいるので、高すぎる目標を立てて達成できずに終わってしまい、「もうちょっと頑張ればよかった」「こんな自分はダメだ」などと思うことがありません。
ストレスをため込みやすい人の特徴とは
ストレスフリーの人について理解できたら、次は自分がストレスをため込みやすい人かどうかのチェックをしてみましょう。ストレスフリーの人と同様に、ストレスをため込みやすい人にも、共通する特徴や考え方の癖があります。
以下の特徴に当てはまるところがあれば、ストレスをため込みやすい人かもしれません。
他人の発言を深読みしすぎる
せっかく人から褒めてもらったのに「もっと頑張れと尻を叩かれているのではないか」「本当はできない自分を皮肉っているのではないか」と他人の発言を深読みしてしまう人は、ストレスをため込みやすい人であるといえます。
他人の発言の真意など、特にないことがほとんどです。それを深読みして疑ったり落ち込んだりしていると、何の問題もない人間関係でもストレスに感じてしまいます。
完璧主義
仕事や恋愛、ライフスタイル全てにおいて「自分は100点満点の人間でなければならない」と高い目標を掲げている人も、ストレスをため込みやすいでしょう。
あまりに目指すところが高すぎると、目標を達成できなかった時の挫折感が大きく、それがストレスに変わることも。
ネガティブ思考
「自分はダメな人間だ」「自分なんかがやってもうまくいくはずがない」などと、何もしていないうちから悲観的にとらえてしまうネガティブ思考の人は、ストレスをため込みやすい傾向があります。
先のことばかり考えすぎて不安になってしまう、周りの人から蔑まれているような気がするなど、いつも不安でいっぱいなので安らげる瞬間がなく、精神的な緊張状態がストレスに。
頼まれると断れない
面倒な仕事や嫌な役割を押し付けられても、頼まれると断れない人はストレスをため込みがち。
人に嫌われたくないという思いが強く、いい人に見られたいために自分のキャパシティー以上の仕事を引き受けてしまうのもこのタイプです。
結果的に仕事に追われて精神的な余裕がなくなり、ストレスばかりがたまっていきます。
過去の失敗を引きずる
ストレスをため込みやすい人は、受験や仕事、恋愛などの過去の失敗をそれ以降の人生で長く引きずってしまう傾向があります。
失敗を「過ぎたこと」ととらえることができず、いつまでもくよくよと悩んで挫折感から抜け出せません。
新しく何かを始めようとするときも、過去の失敗が足かせになってなかなか踏み出せないことも。
過度なダイエットにはまりやすい
「今月中にマイナス10キロ!」などとかなり無理な目標を立て、決まった食品しか食べないダイエットや激しすぎるエクササイズにはまってしまう人も、ストレスをため込みやすいといえます。
過度なダイエットは栄養バランスが偏ったり、身体を負傷したりと健康に悪影響が出やすいものです。無事に痩せられたとしても不健康な痩せ方なので、すぐにリバウンドしてしまうというストレスがたまります。
浪費癖がある
ストレス解消のために、と巷で人気のブランド品や、自分の部屋に合わない高級インテリア用品などを買ってしまう浪費癖のある人も、実はストレスをため込みやすい人です。
浪費癖があるせいで経済的な不安をずっと抱え込むことになりますし、欲しくもないものまで買ってしまい、いらないものに囲まれている状況もストレスに変わります。
気持ちに余裕がなく、イライラしがち
常に仕事や家事に追われていて余裕がなく、イライラして周りの人にあたってしまう人がいますよね。そういう人も実はストレスをため込みやすい傾向があります。
人に頼ることができず、何でも自分ひとりでこなそうとしてしまうので、それが自分の思い通りに進まないとイライラして、ストレスをため込んでしまいます。
ストレスフリーな生活を送るには?
ストレスをため込みやすい人の特徴に当てはまるところはありましたか?
ここからはストレスをため込みやすい人がストレスフリーな生活を送るために必要なことをご紹介しますので、まずは自分にできそうなことから少しずつ試してみるのはいかがでしょうか。
考え方をシンプルにする
何かを始めるときや選択を迫られたときなどに、周りの意見や評価を気にしたり、失敗したらどうしようなどと考えすぎたりするのはやめましょう。
できるだけ悩んだり迷ったりせず、「できるか、できないか」「楽しいか、楽しくないか」といったようにシンプルな考え方で物事に取り組むとストレスなく進めることができます。
他の人と比べない
すぐ他人と自分を比較してしまい、自分の劣っているところばかりに目を向ける人もいます。劣等感はストレスになりやすいので、他人は他人、自分は自分と割り切ることが必要です。
得意分野は人によって違いますから、すべてを同じ物差しで比べることはできません。「私にもできることは沢山ある」と自分の良いところを見つけ、今の自分を認めることがストレスフリーに繋がるでしょう。
はっきりと意思表示をする
あまり意思表示をしないので周りの意見に流されやすく、いつも他人の価値観を押し付けられてしまう人もいるでしょう。
自分の思っていることをはっきり伝えられないと、不満がたまってストレスを感じることがあります。
「こんなことを言ったら嫌われてしまうかな」などと思わずに、ちゃんと自分の意思を伝えた方が人間関係がスムーズになることも。
環境を変える
「ブラック企業勤めで残業や休日出勤が多く、身体を休める時間を取れない」「職場の人間関係になじめずに、いつも損な役割ばかり回ってくる」「同居している両親との関係がうまくいかない」といったように、ストレスの原因が自分をとりまく環境にあるとはっきりわかっている場合は、その環境から脱出しましょう。
職業や住む場所などはそう簡単に変えられないと思うかもしれませんが、ストレスを感じながら今のままでいるよりも、思い切って一歩踏み出した方がずっと精神的にも肉体的にも楽になる可能性があります。
生活習慣を変える
ストレスフリーに生きるためには、健康的で規則正しい生活を心がけましょう。
しっかりと睡眠をとることやお日様の光を浴びることも健康な生活を送るためには大切なことです。昼夜逆転など不規則な生活をしていると、バイオリズムが乱れて体調に悪影響を及ぼすことがあります。
健全な魂は健全な身体に宿ります。栄養バランスの良い食事や身体に負担のかからない程度の運動は心身ともにベストな状態に整えてくれるでしょう。
完璧を求めすぎない
完璧主義で、すべてにおいて高い目標を達成しようとしてしまう人は、目標をちょっと低めに設定するのがおすすめ。
高すぎる目標はかえって自分を苦しめるだけのストレスのなってしまいます。
高い目標を達成できない挫折感より、低い目標でもひとつひとつクリアできる達成感に目を向ける方がずっと気楽ですし、何より今の自分をちゃんと認めることができます。
いらないものを持たない
いらないもの、というのは何も、欲しくもないのに買ってしまったものばかりではありません。
不満や陰口などネガティブな発言しかしない友人や、出来のいい兄弟と比べられてつらかった過去、夜中に甘いものを食べる習慣と、そのあとに襲ってくる罪悪感など、生きていれば色々ないらないものを背負っていることが多いものです。
そういったいらないものをひとつずつ捨てていくと、心がすっと軽くなり、ストレスを感じにくくなります。
楽しいと思えることに没頭する
周りの人にどう思われているかということばかり気になって、自分らしさを見失っている人もいます。
ストレスフリーに生きるためには周りの目など気にせず、自分が「楽しい」「やりたい」と思うことに目を向け、夢中になって打ち込んでみましょう。
それは仕事でも趣味でも構いません。自分が楽しいと思うことに没頭していれば、いつのまにか周りの目など気にならなくなっているでしょう。
さらに、夢中になって打ち込んだ分の結果は必ず実を結び、満足感を与えてくれるはずです。
おすすめのストレス解消法
日頃ストレスフリーに生きることを心がけていても、やっぱり「ストレスたまってるかも…」と思うことがあるかもしれませんね。そんな時におすすめのストレス解消法をご紹介しましょう。
とにかくゆっくり寝て体を休ませる
ストレス解消には、寝るのが一番!という人もいます。身体が疲れていると何事もスムーズに進まなくなりますし、睡眠不足は脳の機能を低下させて、イライラに繋がることも。
ゆっくりと睡眠をとることで脳も身体も休ませることができるので、疲れやストレスをすっきりとリセットできるでしょう。
瞑想する時間を作る
シンプルな考え方を心がけているのに、どうしても過去のトラウマや不安などの雑念が押し寄せてうまくいかない。そんなときは瞑想をする時間を作るのがおすすめです。
目を閉じて横になり、川のせせらぎの音やゆったりと流れるヒーリングミュージックなど、リラックスできるような音楽をかけながらゆっくりと呼吸をして、静かな気持ちで自分自身と向き合ってみましょう。
瞑想をすると自分の脳の中がクリアになり、雑念が湧いてくる原因に気づかせてくれることも。
近場でも良いので旅行に出かける
仕事が忙しく、いつも職場と家の往復という単調な景色ばかり見ている。たまにはどこかに旅行に行きたいけれど連休はなかなかとれない…という人は、休みの日に近場の観光スポットを探して小旅行に出かけましょう。
たとえ近場であっても、いつもと全く違うところへ出かけるというワクワク感がストレスを打ち消してくれるはず。
運動して汗を流す
激しい運動は肉体的ストレスになりやすいものですが、軽い運動で汗をかくことはストレス解消にとっても効果的。
エアロビクスやランニングよりは、軽いストレッチやウォーキングなど、普段あまり身体を動かしていない人でもできるような運動がおすすめです。
汗をかくと心身ともにリフレッシュできますし、程よい疲労感で夜にぐっすり眠れる安眠効果も期待できます。
考え方や環境を変えれば、誰でもストレスフリーになれる!
人は誰でも日々の暮らしの中で、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまうものです。そんなストレスに悩まされて生きづらい生活を抜け出し、自分の毎日を生きやすいものにするため、ストレスフリーになることが必要なのです。
しかしストレスフリーを目指してもストレスをため込んでしまう人には、何事もネガティブ傾向にとらえてしまう考え方の癖があります。
ストレスをため込んでしまう人は、ポジティブでストレスフリーに生きる人の考え方やライフスタイルを参考に、ストレスフリーに対する具体的なイメージを描いてみましょう。
そのイメージ通りに自分の考え方や環境を少しずつ変えていけば、今までどんなにストレスに悩まされていた人であっても、ストレスフリーに生きることができます。
まずは考え方、物事のとらえ方からで構いませんので、一歩ずつストレスフリーに近づけるよう自分の考え方の癖を変えていくことをおすすめします。





