悲劇のヒロインは厄介!心理と特徴から原因、悲劇のヒロイン症候群の人との接し方までご紹介!
あまりいいイメージでは聞かない、悲劇のヒロイン。
元々は、物語の中で悲惨な末路を迎えた悲しいヒロインの事を指すこの言葉。
現代では主に、悲観的すぎる女性に向けられる言葉のようです。
悲劇のヒロインぶる人は結構厄介で、一歩間違えるとすぐ不機嫌になったり執着心や敵対心を持たれることも…。
そこで今回は、悲劇のヒロインの意味、心理と特徴、恋愛傾向、悲劇のヒロイン症候群の人との接し方など詳しく解説!
悲劇のヒロインの意味
アニメや映画などで使われることが多い「悲劇のヒロイン」。
アニメや映画では、ストーリー中に起こるヒロインの悲劇が元となって「悲劇のヒロイン」と呼ばれます。
現実世界で使う場合は、名前の通り自分のことを悲劇のヒロインだとアピールすることの人ことを指します。
「私はこんなにつらいの…」とアピールしてくることが多いですね。
悲劇のヒロイン症候群とは?
悲劇のヒロイン症候群の大きな特徴は、強すぎる不幸アピールにあります。
自分のことをかわいそうだと思っていたり、自分が世の中で一番不幸だと思う、主人公的な思考を持っている事により、結果的に周りへの悲観的な発言や行動、不幸アピールが多くなってしまうようです。
名前の通り、悲惨な出来事をアピールする、自分は悲劇のヒロインなんだと思ったり、周囲にそれを認識させようとしたりします。
悲劇のヒロインの心理と特徴13選
本来、幸せになるのはとても喜ばしく、嬉しいことのはずですが、その逆を感じてしまう悲劇のヒロイン。
不幸を求めてしまうのは、なぜなんでしょうか?
自ら不幸を望んでしまう心理や、どんな人が当てはまるのか、特徴を13個に分けて紹介していきます。
特徴1.自分が不幸になると落ち着く
幸せになると、人は安心感を覚えたり、気持ちが穏やかになって落ち着いたりしますが、悲劇のヒロイン症候群の人は違います。
自分は幸せになってはいけない、という気持ちが根本にあったりすることも多く、幸せを否定しまう傾向にあります。
幸せになる事に対して後ろ向きなため、幸せになると不安になったり、自分が幸せでいいのかと落ち着かなくなるため、不幸でいることのほうが安心感を覚えるのです。
不幸でいる事が幸せ、という破滅的な考えの人もいます。
特徴2.悩み事に苦しんでいる自分に酔う
些細な事でも悩む事で、こんなにも大変な状況にいるんだ、自分はこんなにも辛い思いをしているんだ、という思考に酔っています。
悲劇のヒロイン症候群の人にとって、悩みや苦悩は、一種の快感に近いのです。
辛い思いをしている自分が好き、など。こうした自己愛が強いのも、ひとつの特徴です。
特徴3.常に誰かに心配されていたい
誰かに心配される事は嬉しい事でもあります。
そのため、大丈夫?と声をかけられることや、辛いね、大変だねと同情を集める事が快感になってしまいます。
不幸アピールをやめられくなってしまう、という負のスパイラルを持っているのも特徴です。
また、心配される弱い自分が好き、という人もいます。
特徴4.かまってほしい
不幸話をすれば、優しい人がかまってくれることを知っていて、わざと不幸自慢をします。
もっと自分を見てほしい、相手にしてほしいという気持ちが強いのです。
そうすることで注目を集めて、自己満足に浸る人は、目立ちたがりと言えます。
特徴5.SNSを頻繁に更新する
「もう疲れた」「もういやだ」「今日はこんなことがあった」「昔こんな嫌な思いをした」など
SNS上で、多くの人が見れる所でこういった不幸アピールする事で、より多くの人にかまってもらえることを知っているため、暗い内容の投稿を頻繁に更新します。
誰にも見向きにされないと、それはそれで、「誰も私を見てくれない…」と、悲観的に捉えて不幸アピールに繋がります。
特徴6.被害者になりたい
心配されたいがために、あえて自分からいざこざを作ったり、問題を起こさせようとしたりして、被害者の立場になる事を望んでいます。
そうやって心配される事に快感を覚えているため、被害者意識も強いです。
被害者でいる事によって、常に心配を集められる、そういった意識があるのです。
特徴7.不幸話をしたがる
常に何かしらに苦しんでいるので、必然的に話題はその苦しんでいる話、不幸話になります。
また、相手の話を聞くよりも、自分の話を聞いてほしい。
そういった思いが強いので、相手が話を聞かざるを得ない内容、無下にできない話を選んで話します。
結果、不幸話が多くなり、同時にこんなにも辛いんだアピールをするようになります。
特徴8.話の内容が大袈裟
より相手に、自分のことを可哀相だと思ってもらうため、より自分の不幸をアピールするために、大きく話を盛って話します。
そのため、かなり大袈裟な表現だったり、中には大半が作り話、なんてことも当たり前にあります。
嘘をついてでも、心配される、注目されることの方が悲劇のヒロイン症候群の人たちにとっては大切なのです。
特徴9.自傷行為をすることもある
かまってもらうことや、自分を不幸だと思う事が快感になっているので、自傷行為をする事でさらなる快感を得ようとします。
中には、心配や同情の声を集めるために、自傷行為の傷跡をSNS上で公開する人もいます。
こんなに痛い思いまでしているんだ、辛くて辛くて仕方がないんだ、というさらなるアピールにもなるからです。
特徴10.必要以上に犠牲になる
どんな事でも引き受けたり、私さえ我慢すればと思う事で、より辛い思いを選択する事で、それを選んでいる不幸な自分に酔いしれています。
自分はなんて不幸なんだ、こんなにも大変なんだ、と思うために、自ら進んで犠牲になります。
そうする事で、より可哀想な自分を作っていくのです。
特徴11.他人には興味がわかない
悲劇のヒロイン症候群の人は、自分の事にしか興味がありません。
自分が不幸で、周りに心配されればそれでいいと思っているため、他人が不幸でもお構いなし。
むしろ、周りよりも自分は不幸なんだ、自分が一番つらいんだ、と不幸自慢が始まります。
特徴12.自分のことを周りとは違う特別な人間だと思っている
自己愛が強く、自惚れていることが多いため、こんなにも不幸で大変なのは、自分が他とは違う特別な人間だからだ、と思っている傾向にあります。
また、自分は特別な人間だから、周りにはこの辛さが伝わらないと思う事も多いようです。
そう思うことによって、どうせ周りにはこの辛さが分からない、とさらに自分が悲惨な人間である事をアピールするのです。
特徴13.悲劇のヒロイン症候群だという自覚がない
本人達は、自分が不幸自慢をしているとは思っていません。
本当に辛くて悩んでいる自分を心配してほしい、そう思って行動しているため、それが不幸アピールだとは感じていないのです。
悲劇のヒロインをアピールしているつもりはなく、自分は本当に悲劇のヒロインなんだと思っている事が多いです。
悲劇のヒロインになってしまう原因4つ
幸せになりたいはずなのに不幸な選択をしてしまったり、かまってちゃんな一面も持っている悲劇のヒロイン症候群。
それではなぜ、そんな風に悲劇に走ってしまうのでしょうか?
そうなってしまう原因を4つ、紹介していきます。
原因1.被害妄想してしまう
妄想癖のある悲劇のヒロイン症候群の人は、その妄想が悪い方向に行ってしまいます。
こんな事をやられた、あんな風に思われた、など、些細なことで被害妄想が膨らみ、傷付けられた!と感じてしまうため、常に自分は人よりも不幸だと思っています。
誰も何も言っていない、思っていないのに、勝手に思い込んで、私は不幸だ…と悲しみに暮れる、なんてことも当たり前にあります。
原因2.自分に自信がない
必要以上に自分を卑下したり、自分はできないやつだと自虐したり、自分に自身がないのも特徴の一つです。
先に自分を責めることで、相手にそれ以上何も言われないように自衛しているとも言えます。
根本的に自分に自信がないため、幸せになる事に対しても、こんなやつが幸せになれるわけがない…と、幸せな自分を否定してしまうのです。
原因3.寂しがりや
常に寂しい気持ちを抱えているため、周りの同情を集めたり、気を引こうと必死になります。
寂しくて誰かにかまってほしいときの方法として、不幸自慢や、悲劇のヒロイン発言をしてしまうのです。
それ以外に、かまってもらう方法を知らない事ために、かまってちゃんな行動や言動に走る人も多いです。
原因4.幼少時の家庭環境
幼い頃に充分に愛情を与えられなかったり、事あるごとに怒られたり、否定された家庭環境の中で育った場合、大人になっても極端に自信が持てない、常に愛情不足といった状態になってしまう事があります。
けなされることが当たり前だったために、褒められると否定してしまうなど、自ら幸せを手放してしまうのは、幼少期の家庭環境が強く関係しています。
その影響で、子供から大人へ、精神の成長が追いついていない場合があるようです。
悲劇のヒロインの恋愛傾向5選
自ら不幸に向かって突き進んでしまう、悲劇のヒロイン症候群。
恋愛では、どのような傾向にあるのでしょうか?
悲劇のヒロイン症候群の人の恋愛の特徴を5つ、紹介していきます。
特徴1.ダメ男と付き合う
ダメ人間と付き合うことで、自分を不幸な身に置いて、さらにクズな男に悩まされている自分に酔っています。
幸せな恋愛よりも、辛くて苦しい恋愛を求めてしまうため、結果的にダメ男と付き合ってしまいます。
ダメ男が好き、なのではなく、ダメ男と付き合う自分が好き、というパターンが大半です。
特徴2.すぐに体を許してしまう
付き合ってすぐに体を許す事で、自分の存在価値を見出そうとします。
万が一ヤリ捨てされても、ひどいことをされた!という、不幸な自分に陶酔します。
まさに、ドラマの中に自分が悲劇のヒロインとして存在する感覚で、あんなに尽くしたのに…と自分に酔いしれる人がほとんどです。
特徴3.自分から頻繁に別れを切り出す
引き止めてほしい、かまってほしいという気持ちから別れ話を切り出すこともあります。
「○○くんにはどうせもっといい人がいるし…」「わたしなんかじゃ○○くんには釣り合わないよ」
こういった言葉で相手の気を引こうとするのです。
特徴4.彼氏が不安になるような行動を取る
心配されたいという気持ちが強いので、突然、死んでやると言い出したり、もう嫌だ、死にたいなどの言葉で気を引く事もあります。
気を引くための行動に、散々振り回されることになるので、悲劇のヒロイン症候群の女性と付き合うのは大変です。そのため、男性は注意が必要です。
自分のかまってほしい、心配してほしい欲が満たされればそれでいいので、相手が大変だろうがお構いなしです。
特徴5.彼氏以外の男とも連絡を取っている
付き合っている最中から、SNSなどを通じて常に数人の男性と連絡を取っていることが多いため、別れてもすぐに彼氏ができている、なんていうことも珍しくありません。
寂しがりやなので、彼氏一人では満足できず、別れる前から次の相手を選り好みしたり、キープしていることも。
自分の不幸アピールができれば、相手は誰でもいい、というのも悲劇のヒロイン症候群の人の恋愛傾向のひとつです。
悲劇のヒロイン症候群の人への接し方
対処法1.否定しない
「あなたより不幸な人はもっといるよ。」など、相手のことを否定してしまうような言葉は絶対NG!!
悲劇のヒロイン症候群の人は、否定をされることがとても嫌いです。
否定されると不機嫌になったり、もっと悲劇アピールが過激になるかもしれません。
悲劇のヒロインアピールをされたら、「そっかそっか、辛かったね。」ととにかく同調してあげましょう。
対処法2.同情しすぎない
逆に、同情しすぎるのも良くありません。悲劇のヒロインと上手く接するにはバランスが重要ですね。
悲劇のヒロイン症候群の人に同情しすぎると「私は本当に可哀想な人間なんだ。」と深く思い込んでしまって、悲劇のヒロイン沼から抜け出すことができなくなります。
そうすると、自分も相手も苦くなるので、同情しすぎないようにしましょう。
悲劇のヒロイン症候群の人に振り回され過ぎないように!
対処法3.自分の話はしない
悲劇のヒロイン症候群の人は自分が中心でありたいため、話の流れで自分の話をすると不機嫌になることがあります。
特に「私のほうが不幸アピール」をすると、対抗心が生まれ、関係が悪化する可能性もあります。
「とことん話を聞いてほしい!!」というスタンスのため、自分の話はなるべくしないほうが賢明でしょう。
対処法4.適当に受け流す
「話を聞いてあげるのが良い」とは言えど、すべてきっちり聞いていたら身が持ちません。
話の内容がネガティブなものが多いのでなおさらです。
「不幸な自分を受け入れてくれる人」という認識をされると、悲劇のヒロイン症候群の人はあなたに対して執着心を抱くかもしれません。
自分のためにも相手のためにも、適度に「受け流すスキル」は付けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
自分に自信が無く、悲観的でネガティブな悲劇のヒロイン症候群の人たちですが、意外にも自己愛が強く、自分勝手な性格である事が分かりました。
一度関わると厄介なイメージもあり、付き合う相手にもなかなか選ぶにはハードルが高いですよね。
周りの人も自分自身も、
心身共に疲れさせてしまう悲劇のヒロイン症候群。
これまでの内容で1つ言えることは、悲劇のヒロイン症候群の人たちは全員が、愛情不足であるという事です。
しっかりと愛情を感じられて、幸せになれる日が来るといいですね。





