皆さん、昔のキャバ嬢って今のキャバ嬢と全然違うって知ってますか?
過去に、女子高生憧れの職業No.1にも輝いたことのあるキャバ嬢。歌舞伎町のキャバクラって毎日がキラキラで、非日常を生きているイメージですよね。
ただ、十数年前のキャバクラと今のキャバクラはめっちゃ違う!ということはキャバクラの元祖から調べたら面白いんじゃない?ということで、調べてみました。

筆者:ともか
今ではすっかり港区から出ることのなくなった、自称港区女子おばさん。今は港区に染まっていますが、若い頃は歌舞伎町のキャバクラ有名店で働く歌舞伎女子でした。風営法が厳しくなる前、昔のめちゃめちゃな時代のキャバクラで働いていた記憶を掘り起こして、キャバクラの歴史を紹介します。
昔のキャバ嬢って?いつからいるの?
私の歌舞伎町キャバクラの経験を紹介する前に、そもそもキャバクラっていつからあるの?という大まかな歴史を紹介します。
キャバクラは2000年代になってから有名になりましたが、実は最初はカフェでした。
キャバクラの始まりは明治時代
1911年、銀座でオープンしたカフェで働いていた女給仕が元祖キャバ嬢です。
女給仕がお客さんに飲み物や食べ物を運んでいたものが、コーヒーからお酒に代わり、お酒を出すお店では女給仕とお客さんが会話をするようになりました。
言葉の誕生は1980年代
キャバクラが誕生したのは1980年代です。1980年5月に池袋東口に「New我我」というキャバクラが誕生したのが第一号。その後、歌舞伎町に「CATS・キャッツ」というキャバクラが開店しました。
キャバクラは「キャバレー」と「クラブ」を掛け合わせた言葉と言われていますが、実は「キャンパスクラブ」というのが語源だという説もあります。
それはキャバクラは実は、当初「キャンパスパブ」という名前で営業しており、女子大生ばかりが働いていたから。
その後全国に広がり、1985年には「キャバクラ」という言葉は流行語大賞を獲得しました。
2000年代にキャバ嬢がカリスマ化
2000年に入ると、キャバクラで働く女性たちがカリスマ、タレント化しました。きっかけとなったのが、雑誌「小悪魔Ageha」。
読者モデルとしてカリスマキャバクラ嬢が起用されるようになり、キャバ嬢の枠を超えてメディアに出てくるように。
ニーズに合わせて種類が増加
そして、キャバクラが広がるにつれて、ピンクサロンやセクキャバ、コスプレ、素人系、熟女系などコンセプトを変えたお店が続々と誕生。お客さんが求めているものに合わせて、より満足できる選択肢が増えたのです。
今のキャバ嬢と昔のキャバ嬢の違い
今と昔のキャバ嬢で1番違うのは見た目です!
服装の違い
最近は歌舞伎町でもカクテルドレス、ワンピースドレスが多いけど、昔はゴージャスなイブニングロングドレスを着ているキャバ嬢ばかり。
昔のキャバ嬢のドレス↓
最近のキャバ嬢のドレス↓
髪型の違い
頭はトップを逆毛で盛り盛りにしスプレーでガチガチにセットするスタイルも多かったです。歌舞伎町のキャバクラ提携専用美容室には色んなお店のキャバ嬢が毎日ヘアセットしに立ち寄ります。
5〜10分程度でキャバ嬢のヘアセットをするのはすごかった!
ちなみに小悪魔agehaに出ていた、髪モリモリの某元有名キャバ嬢を最近見かけたのですが、整形しすぎたせいか顔面崩壊やビニル肌のカピカピ顔になっちゃってました。
キャバ嬢だけではない!昔の歌舞伎町は今と全然違う
では、キャバクラの大きな歴史を紹介したところで、今度は私が働いていた歌舞伎町の歴史を紹介します!今のキャバ嬢には「え…?」ってなることばかりかも。
昔の歌舞伎町は犯罪者の街
昔の歌舞伎町のキャバクラはもっと自由なイメージを持っている人が多いと思います。
私が働いていた頃(10年以上前だけど笑)は、いわゆる「金融・詐欺全盛期」。オレオレ詐欺や振り込め詐欺、闇金融などなど…要するに犯罪者だらけ笑
客層もすごい
キャバクラ黄金期の2000年代前半、客層は金融・詐欺師だらけでした。オラオラ系と言われるジャージ着てセカバン(セカンドバッグ)持った不良みたいな人ばかり。
3時くらいになるとみんな泥酔で、別卓のお客さん同士が喧嘩しちゃってたり(酔うとキレやすい)、吉四六のボトルが飛んでたり(吉四六と鍛高譚が流行ってた)…。
キャバ嬢もやばい
お客さんだけでなくて、キャバ嬢もめちゃくちゃだった。もうカオス。
噂では指名のお客さんのお酒に眠剤入れてるキャバ嬢がいたとか。潰れてる間に気がついたら閉店時間になっていて、お会計が超高額とか、そんな話も聞いたりしました。
キャバ嬢は自分の席を離れる時にグラスの上に名刺を置く決まりですが、「誰の飲みかけかわかるように」だけではなく、「自分のグラスに薬入れられない為でもあるから」ってボーイに説明されました。
あとはトイレでセックスしてたり、泥酔キャバ嬢が指名客と喧嘩していたりとか…そんなキャバ嬢もいたくらいです。
スカウトだらけの新宿
新宿東口はキャバクラのスカウトだらけ。次から次にスカウトが声をかけてきて、本当にうざかったです。
スカウトもスカウトで、それぞれの島があるからたまに喧嘩をしていたり、別のスカウト会社の女の子に声を掛けちゃって裏道に呼ばれるスカウトマンがいたり…。
このあたりは新宿スワンを参考にしてもらえたら、あの頃のスカウトマンのストーリーが読めます。
元スカウトマンの作者の実体験を織り交ぜているので、あの頃の新宿歌舞伎町の割とリアルな内容です。
アフターは朝クラブ
今はなき新宿コマ劇場ですが、コマ劇の隣には18才以上から入れるクラブがあり、朝6時からお昼までアフター営業をしていました。
キャバクラも4時5時まで営業していたので、お客さんとのアフターでも他のキャバに飲みに行くことが多く、その流れで他のお店のキャバ嬢も合流して朝クラブに行くとかは普通でした。
ギャル、ギャル男、ヤカラ、キャバ嬢が集まり、とにかくガラが悪かったと思う。
変わった歌舞伎町
最近の歌舞伎町は昔とは全然違います。近年の新宿東口は外国人観光客、特に中国人観光客で溢れかえっていて、もはや日本人向けのお店はないんじゃないかくらいの勢い。
では、何が変わったか。キャバクラにおいてはどんな風に変わったのか、今も変わらない点についてもピックアップしてみました!
マニュアルがある
近年では、キャバクラにキャストマニュアルがあるんです!接客やマナーに関してなど、キャバ嬢としてのお仕事マニュアル。読んでみると、すごく常識的で、すごく健全。
社会人みんな読んだ方が良いくらい、しっかりしたマニュアルなんです!キャバって究極の接客業かもしれないと思うと同時に、あれ?キャバってこんなだったっけ?みたいな気持ちに…。
キャスト同士の雰囲気
キャストの上下関係はしっかりしていて結構体育会系でした。特にマニュアルなど熟読しなくても、先輩に対するマナーはできていた感じ。
ただ、店はキャストに甘かった。担当マネージャーに対してはみんなお姫様気分笑
現在のマニュアルを読んでみると、「サービス業としてどう接客するか」「雇ってもらっている意識を持て」という、もっと常識的な職業、空間なんだなという印象です。
時給が高くてラクに稼げた
2000年代前半からはキャバクラ黄金期と言われ、特に歌舞伎町は時給が高く、時給5000円以上は当たり前の時代。営業時間も長かったからバイト感覚でもかなり稼げました!
女子高生の憧れの職業No.1にもなり、面接も厳しく可愛い子ばかり。待機中はみんなゲームしたり、携帯小説読んだり、全くやる気ない子が多数笑
明け方まで営業しているので、売れっ子は23時以降に出勤することが多かったです。逆にバイト感覚の子は、お客さんの少ない早い時間帯も出勤して時給で稼ごうっていうスタンス。
一方で六本木では営業時間も短かったので、売り上げ重視、あるいは愛人をして裏っぴきして稼いでいる人が多かったです。
ちなみに私はもう港区女子に路線変更してます。ちなみに、今港区女子でいられるのは、このギャラ飲みサービスのおかげ。
aimaはお小遣いがもらえる飲み会、いわゆるギャラ飲みのマッチングサービス。キャバ嬢みたいなプロと飲むよりも素人と飲みたい!という男性が利用しています。(私みたいに元キャバ嬢もいるけど笑)
aimaの採用基準はかなり緩いので、マナーやコミュニケーション能力が身についているキャバ嬢ならすぐに採用されます!
ただし、最初は時給1,400~とそれほど高くないのが難点。しかし、深夜料金・個人料金・延長料金などのオプションが豊富!
そして、aimaを使っていくうちにランクがどんどん上がり、時給10,000円以上も夢ではありませんよ!
SNSの普及で集客が楽に
昔はインスタやTiTok等がなかったので、お客さんに直接アピールするしかなかった。自分を宣伝するにはキャバクラ雑誌やホームページで顔出しするしか方法がなかったんです。
今は、キャバクラ業界においても店内だけではなく外に向けて積極的に自己アピールできる時代だなって感じます。
他店のキャバ嬢に普段どのくらいシャンパンがおりているか見えなかったから、バースデーでシャンパンタワー何機あったとか、どんなパフォーマンスがあったとかを噂で聞くだけだった。
客層
朝4時5時まで営業している店もあり、0時過ぎたあたりからヤカラ客だらけに。客層はとにかく悪く、泥酔するまで飲むのでマナーも何もない笑
営業するまでもなく毎日キャバクラをはしごするから、お店のお客さんとして接するというよりも、知り合いが来てくれた的なほぼプライベートな関係でした。
今はお客さんとキャバ嬢という線引きがあって、お客さんをおもてなしするというサービス力が昔に比べて格段に上がってると思います。
閉店時間が早くなった
風営法が厳しくなり、0時あるいは1時以降の営業ができなくなりました。
本来なら深夜からが一番売り上げになっていたはずのキャバクラ。お店が早く終わってしまうから、昔よりもお客さんにアフターに誘われることが増えて面倒くさそう。
しかし泥酔のお客さんも減り、客層もキャバクラのイメージも良くなりました。また、朝キャバや昼キャバといった形態のお店も出てきて、今の時代に合わせていろいろ工夫して営業しているキャバクラが増えています。
歴史は変われど変わらないキャバクラ文化もある
じゃあ、昔と今のキャバクラってまるっきり違うの?といったらそういうわけではありません!
歴史がある中で作り上げられたキャバクラの文化やいわゆる風俗の文化は残っています。それがいいものでも、悪いものでも…笑
ここでは、変わらないキャバクラの文化を紹介します。
有名キャバ嬢のバースデーイベント
いまだにバースデーイベントは派手にやる有名キャバ嬢が多いです。歌舞伎町の区役所通りにスタンド花がずらーっと並ぶことも。
今は派手なシャンパンも増え、バルーンやシャンパンタワーなどもさらにゴージャスになっています。
枕営業
もちろん誰とでも寝るキャバ嬢はいないと思いますが、枕営業はいつの時代でもあります笑
結構多いです、枕。お客さんと割り切ってる場合もあれば、普通に男性としていーなって感じて、恋愛感情に発展するキャバ嬢もかなりいます。キャバ嬢の間でもモテるお客さんっているんです。
お金持ちに出会える
普通に一般人が生活していたら見ることのできないような札束や、クレジットカードを見ることができます。
有名店では高級シャンパンがポンポン開くこともザラ。もちろんお金持ちの人たちは話も面白く、勉強になることが多い。
キャバクラに来るお客さんにも人望が厚く、徳を積む意識の高い人も多いので、良い人生経験になります。
綺麗になれる
キャバクラには綺麗な人が本当に多い。最初はビビるくらい、みんなキラキラしています。そんな綺麗な人たちに囲まれていると美意識が高まり、垢抜けます!
人に見られる仕事は女性にとってとても良い刺激。しかも毎日ヘアメイクをしてもらえたり、ドレスアップできる。
まとめ
昔のキャバは、今ではありえないような事件もたくさんありました!でも私にとって、そんなキャバクラで働いたことはとても良い経験だったと思います。
その頃に出会った人が、他の出会いもくれて、人との縁で今の自分があると思うと、キャバは自分の人生の転機だったんじゃないかな~と。
時代は変わって、今はキャバクラ以外にも女子がお小遣い稼ぎをする手段は増えました。でもキャバ嬢はやっぱり特別。
綺麗な女性に囲まれ、自分の美意識も向上するし、プロの接客を学べるし、普通は接触することのできないようなお金持ちと出会うことができます。
あなたもキャバ嬢になって一度ナンバーワンを目指してみてはいかがでしょうか♡











