2016/07/21
【連載ドラマ】強い女

【連載ドラマ第2話】強い女・外資系消費財マーケティング職

年齢:30歳
職業:外資系消費財マーケティング職
年収:800万
出身大学:慶應義塾大学 商学部

第1話はこちら


百合が慌てて席に着くなり亜希子に謝った。

 

百合には前回誕生日を祝ってもらって以来、2ヶ月ぶりだった。

百合と亜希子はアップデートも兼ねて、肉食系強い女子会と称して美味しいお肉を食べる、という会を定期的にしている。

今日はワインの気分だったので、赤坂のよく通う店に来ていた。

最近めっきり、赤身系の肉ばかり選ぶのは、三十路ならではなのか?

とも思うが、同時に上質を求める大人な飲み方ができるようになったのが嬉しくもある。

 

赤坂焼肉 KINTAN (キンタン)

46155422

出典:食べログ

Adress:東京都港区赤坂3‐17‐1 ICHIGO akasaka317ビル B1F

Phone:03-6229-4129

 

亜希子「私も実は遅れて着いたから大丈夫よ!むしろ大丈夫だったの?仕事!」

百合「さっき、自分の案件かかった船が出ないっていうトラブルに追われてたんだけど、無事明日に出ることになったから!」

亜希子「それは大変だったね!で、どれ程の案件だったの?」

百合「ん?2億円。」

 

百合は三井物産のエネルギーカンパニーで働く所謂バリキャリ。

大手消費財マーケティング職の亜希子とはワンショットで扱う額が桁違い。

月に2回以上ペースでの海外出張に、休日も会社携帯が鳴り止まないこともしばしば。

 

何故その会社でその仕事を続けるのか?友人と話していても様々な理由がでてくる。

多いのは大体この4つだ。

 

①給料がよい、もしくはある程度納得できるから

②仕事内容が楽しくて、やりたいことができる、もしくは学びになるから

③同僚、上司、会社の環境が良いから

④勤務時間に融通が利いて、プライベートに没頭できるから

 

亜希子の場合は、元から希望していた外資系消費財マーケティング職に付き、①〜④を全て網羅している。

これは我ながら幸せなことだと思う。これを全て網羅して仕事しているのは、一体日本の社会人の内、何パーセントなのだろうか。

 

百合の場合は①は◎、②は◎なのだが、仕事そのものに興味関心があ亜希子と違い、エネルギー原料の解析結果から相場を着ける勉強など皆目興味がないが、自分で大きな数字を動かす仕事を新規で創る醍醐味がなりよりだという。

③は○。尊敬できる同僚や上司はいるが、あまりの日本企業風土、男性社会の業界構造には辟易している。

④は×だが、百合の場合、持ち前のバイタリティで最近はアイドルにまでなっている。

外資系消費財マーケティング職

亜希子「で、この2ヶ月のアップデートは?」

百合「来月、2曲リリースされるよ!」

亜希子「笑。ギャグスタートなのにほんと本格的!ダウンロードするわ。」

百合「してしてー。最近PV用にダンスレッスンも頑張ってるから!」

亜希子「で、仕事は?相変わらず忙しそうだけど。」

百合「とりあえず今週末、転職活動の面接でドイツ行ってくるわ」

亜希子「え!?」

 

百合はどうやら、先ほどの③の自社の企業風土が最近特に気になっていたようだ。

彼女は、その優秀さ故評価されている。

しかし、同時にそれ故異動もなければ、女子としての年齢も気にされ、駐在の候補からも外されていた。

そんな折、ヘッドハンターからドイツの同業の仕事を紹介されたのだという。

 

亜希子「でも、元々ヨーロッパで仕事したいと言っていたし条件次第では良い話だね!」

百合「細かい条件はこれからだけど、今の仕事を見直すチャンスでもあるから行ってくるわ。」

 

亜希子は、百合の話で自分自身の社会人人生についても考えさせられていた。

①〜④を満たしている自分は幸せだが、ここに留まっていて良いのか?

コンフォートゾーンにいすぎているのではないか?

キャリアアップの為の転職をした同期たちを思い浮かべながら、帰路についた。

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