パパ活が一般的になってきた昨今。今では新しいパパ活アプリが増え、パパ活事件が日常のニュースに紛れ込み、普通のマッチングアプリの掲示板には「食事のみ1~2」などとパパ活女子の書きこみが目立つ。そんな風に「パパ活」の存在は日々変化している。
その変化の中の一つが、パパ活する人たちをサポートする人の存在である。パパ活業界の最先端に立つ「パパ活コンサル」という異名を持つある人に、パパ活女子・男性のサポートの仕事・ 現在のパパ活事情を聞いてみた。
関西でスカウト歴10年から独立、今もナイト系求人は手がけていますが、比重としてはパパ活のコンサルを中心に行動しています。僕自身が関西のお店には見切りを付けているので、「自由に自力で稼ぐ」をテーマに、一人一人に見合ったパパ活の立ち回りや指導を実際に面談などを行いお会いしています。
ーーまずは自己紹介として、軽くZENさんの経歴を教えてください。
ZEN:パパ活コンサルのZENです。もともと僕は10代からホストをしていました。それから責任者になり、その後は風俗やメンズエステなどほぼ全ての枕系ジャンルの責任者をやらせてもらいました。ほとんどの水商売には精通してるかなと思います。
パパ活コンサルという仕事
ーーパパ活コンサルとはどのような仕事ですか?
ZEN:まあ、パパ活コンサルは造語ですよね笑 パパ活をやる女の子に対してアドバイスをする仕事です。
例えば、この人にこういう服が似合うんじゃないかな、とかから始まり、話し方やメッセージのやり方を見て修正したりアドバイスしたりします。彼女たちは一応店商売に近いことをしてると思うので、自営業の感覚も持ってほしいし、しっかり軸作りから手伝う。そんなところですかね。パパ活プロデューサーいるじゃないですか。彼と似ているは似ています。
売れる女の子を見分ける天才だった
ーーパパ活コンサルを始めたきっかけって?
ZEN:水商売の責任者だった時に、「これは俺がやった方が女の子が伸びるんじゃないか」って思ったことがきっかけです。一度こいつ売れると思ってお店入れたら、不採用になりかけたんですよ。僕店長にゴリ押ししたんですよね。それで、半分脅して入れたんですよ。そしたら1ヶ月も経たないうちにナンバー1になっちゃったんですよね(笑)
(ナイトワーク時代)
ーーそもそも人を見る目がめちゃめちゃあるんですね。
ZEN:感覚ですよね。見た目ではなく異性として魅力があるかどうかを見ます。例えば、言い方失礼ですけど、可愛くなくてもヤリたくなる女の子っているんですよ。
ーーいますね。
ZEN:もちろん女性も逆であるじゃないですか。動物的な本能って。正直顔は他の人よりブスだけど、私のこと大切にしてくれそうとか。
ーー絶妙な色気があるとか。
ZEN:そうそうそう。いろんな意味で気持ちよくしてくれそうっていう笑
ーーわかりますよそれ、めっちゃ笑
ZEN:元々遊び人気質だったっていうのが功を奏したのか、野生の感的なものが今こういう形に繋がっているのかなと自分では思っていますね。結果自分でやった方がすごく早かったんです。だからその視点でパパ活女子たちに的確なアドバイスができるんです。
一歩間違えれば人身売買・売春になる
ーーパパ活コンサルで相談料はどのくらい貰うんですか?
ZEN:それはもう僕個人なんで、貰わないですね。お上(おかみ)の目にはとまりたくないので。
ーーおかみ?
ZEN:お上(おかみ)です。警察のこと。例えば僕の段階で、大人の関係で10万円で女の子紹介しますよってもし言った場合、ただの人身売買、管理売春に近いレベルになってしまうんで。要は違法ですよね。多分やろうと思えばできるんですよ、それって。お金にもなるんじゃないかな。でもそれって、交際クラブさんとか、風俗・キャバクラなど、ちゃんと許可を取ってやってる人たちがいるじゃないですか。彼らを愚弄することになる。
ーーそうですね。なるほど。
ZEN:お店も交際クラブも嫌いですけど、ビジネスとして成立してるのがすごいなってすごく思うし。
ーーだからといって、さすがに無償ではないですよね。
ZEN:んー、アフィリエイトみたいなところもあるんで、サイト登録してもらったりとかしてます。0円で話聞きたくないし笑 まあでも、パパ活コンサルに固執しているわけではないです。入り口は何でもいいんですよね。後々は女性を対象にしたサロンも開きたいです。パパ活のコンサルをしたいのではなく、パパ活はただの入り口です。
パパ活女子に交際クラブは勧めない
ZEN:あと、僕は交際クラブが嫌いです。風俗みたいなホームページがすごい嫌いなんですよね。
ーーあー、パネルですか?
ZEN:パネルって言っちゃってますやん(笑) そうなんですよ。もう僕らの認識がパネルなんですよ。でもパネルって思われちゃダメなんですよね。風俗でもないのに。あと、パパ目線だと交際クラブって女の子に会うために、一度お店のアホスタッフと話さなきゃいけないわけじゃないですか。それが嫌なんですよね。
ーーなぜスタッフと話すのが嫌なんですか?サポートしてくれるのがメリットなのでは?
ZEN:電話した時、お店によっては「ウィッスウィッス」みたいな対応をされるんです。お客さんが「あやのちゃんいる?」って聞くじゃないですか。「あーいるんですけど、30分待ちっすね。」とか。こういうちょっとした言葉の端々で、人間って嫌になるもんなんですよね。気が弱いパパもいるわけじゃないですか。
ーーそうですね。
ZEN:交際クラブのスタッフの中でも、こういうことを知らない世代が増えてきている。
ーースタッフさんってそういう感じなんですか?意外。
ZEN:いやもちろん徹底しているお店もあります。もうきっちり声のトーンから。新人の入れ替えが激しいお店や人気スタッフっていうのが一人もいないお店、スタッフにつくお客さんがいないお店とか。結局そういうところでちゃんと関係性を築けない人たちが増えたので、女の子とも直で会った方が早いんじゃねえかっていう発想になる。
ーー高いお金を払ってちゃんとしてないスタッフを挟むんだったら、アプリが良いってなりますね。
ZEN:あとはまあ、パネル写真撮影のときは絶対に「ワンピースでヒール」って言ってるはずなんですよ(笑)
ーーあれは絶対にそうですね。
ZEN:あれやめてほしいですね。人によってはピカチューのコスプレでいいじゃん(笑)
ーーたしかに笑 個性重視で笑
ZEN:そうですね。僕もパパ活女子を教える時は、デニムのカジュアルなスタイルにさせて、3ヶ月で人気にさせたことも全然あります。見た目は2番3番くらいに考えて欲しいですね。個性が1番。
パパ活オワコン説?パパ活女子たちのこれから
ーーパパ活の展望はどうですか。なんかもうオワコンじゃないかっていう声も結構聞こえてくるんですよ。それこそ頂き女子とか地雷系も増えてますし。
ZEN:オワコンっていうか、そう言っている女性はパパ活競争に負けただけだと思うんですよね(笑) 正常に戻り始めただけ。そんなパパ活っていうワードがなくても、金払うから男は。パパ活っていう言葉に、そんなおもちゃに振り回されて見よう見まねで始めたパパ活女子が問題なんです。二番煎じ三番煎じが生まれてきて、個性もアピールできないで稼げないでいる女子が「オワコン〜」って言ってるだけなのかなと。
ーーなるほど。そういう女子はどこにいっても駄目ですね。
ZEN:キャバクラ行っても稼げないからお前らは。って話なんですよ。風俗行っても稼げないからお前らは。結局オワコンって言っている人達ほど、何も学んでないはずなんですよ。上手くいくか、いかなかった時に何か変化を試したか、上手くいかなかった時に自分に矢印を向けて考えたか。上手くいかなかった時にくそ~て呟いてたか。
ーーまあ「くそ」とは呟いてるでしょうね笑
ZEN:僕はパパの悪口書いている女の子は基本無視するんですよ。矢印が全方向外に向いている人は鍛えようがないんですよ。
ーーそうですよね、他責主義な人って本当にそうですよね。
ZEN:気持ちはわかる。自分に一割でも矢印向けてないと、成長しないんで。そういう振り返りがある人とない人の違いですよね。パパ活女子には、人に刺されても、1割は自分に矢印を向けて考えた方がええで〜ってよく教えています。
ーーうんうん。パパ活業界自体はこれから、どうなっていきますかね。
ZEN:変わらないです全く。変わらないし、供給過多になってしまったパパ活女子たちが、壊滅するだけです。
ーーパパ側は何も?これからもこれまでも変わらない?
ZEN:男性はお金を払い続けます(笑)だって面倒くさい奴が増えたから、風俗行こうってならないんで。パパ活で楽しみを経験してしまった以上、パパ活っていうワードがあろうとなかろうと、出会い系サイト、マッチングアプリで女の子に~5,000円で会いませんかって言うでしょう。みんな猿ですから。変わりませんの一言です。
ーーありがとうございます。本当にいろんな話をありがとうございます。
ZEN:お役に立てたかどうかわかりませんが。ありがとうございました。
最後に
知られざるパパ活コンサルの仕事から、パパ活業界の展望まで。パパ活は決して特別な存在ではない。これからも「男性が可愛い女の子のためにお金を払う」という行為は無くならないとZENさんは言う。ただその行為が「パパ活」と名付けられているだけであって、仮にパパ活という存在がなくなっても、また新しい形で男性は女性との時間をお金で買い続けるだろう。






