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2018/10/07 マッチングアプリ

マッチングアプリにハマり、モテを体験した商社マンの行く末(ゼクシィ縁結び後編)

 

マッチングアプリで起こる男女のあれこれを物語にしたシリーズ。
商社入社前まで非モテとして生きてきた圭。
商社に入り、女性からの対応が180度変わる。
モテとスペック、どちらも手にしたはずなのに、満たされない理由とは…?

>>前回までのお話こちら

 

あれから仁美とは2回ほど会った。

時間が空いた土曜日にランチをたまにする程度だったが、仁美はとても嬉しそうに笑い、出会った時と変わらぬ好意を寄せてくれていた。

 

圭は仁美を彼女にする気などさらさらなかったが、こちらの都合で会えるため好都合だった。

 

そして何より仁美と今日会った理由は、あれからゼクシィ縁結びで出会ったタイプの絵美と、2回目でいい感じになった。

しかし3度目の約束を交わされていたため、むしゃくしゃする思いをかき消そうという一心で会っていたのだった。

 

急展開な夜

 

「今日の夜、空いてないかな?」

 

携帯

 

仁美とランチを食べ始めようとしたその時、絵美からLINEが入った。

 

絵美と初めて出会ったのは、1か月前。

絵美は、今までmimiやゼクシィ縁結びなどのマッチングアプリで出会ったタイプの子と大きく違った。

 

聞き上手なのにも関わらず、自分の意見をはっきりと持っていて、仕事に対してもポジティブで頑張り屋。

それでいて、誰もが振り返るルックスを持ち合わせている絵美。

出会った瞬間、圭は絵美に対して今までにない特別な感情を感じたことがはっきりと分かった。

 

絵美にとっても圭は好印象だったようで、2回ほどデートもした。

出会ってから毎日やりとりしていたのだが、火曜日から急に返信が来なくなったのだ。

そのため、絵美とはもう会えないのかと思っていたため、半ば諦めていた。

 

そんな状況で絵美からの突然のお誘いに、圭は驚きと喜びで、LINEを見るなりすぐに返信した。

 

「いいよ」

 

LINEの返信ではあえてそっけない素振りを見せたが、胸の鼓動が一瞬にして早くなっていくのが分かった。

この瞬間、心の中で仁美に申し訳ないと思いながらも、1分でも早くランチを切り上げ、シャワーを浴びに帰りたいと思ったのだった。

 

 

PM 7:00

慌てて予約した6th by ORIENTALHOTELに絵美が現れた。目を引くほどのスタイルに、パッチリとした瞳に周りの男も振り返る。

 

–やっぱり絵美は綺麗だな

 

対面

 

薄暗いお店の中でも引きたつ顔立ちで、男を魅了した。

 

「急だったのに、ごめんね、会えて嬉しいよー」

 

どうやらもうお酒が入っているようだった。

酔っているせいか以前会った絵美と少し雰囲気が違い、血色いいツヤを放った肌に大人の色気を感じた。

周りの女子は第一次結婚ブームで、今日は友人の結婚祝いにランチでワインを2本あけて来たらしい。

 

絵美は圭の1つ歳上の26歳。

1回目のデートで好きなタイプを聞くと、

 

「料理が趣味だから、たくさん手料理を食べてくれる人がタイプかな。

あと、結婚を視野に入れた人じゃないと付き合いたくないな」

 

少し派手な顔立ちで遊んでいそうな外見からギャップがある言葉が出てきたのを覚えてる。

 

和司や同期の彼女ができたという報告以来、圭も将来の事を考えられる人と付き合いたい。

という思いが強かったため、その言葉はとても好印象だった。

 

たわいもない会話をしていたら、あっという間に終電の時間が近づいてきた。

 

その時、

絵美が顔を赤らめながら、飲んでるグラス越しに圭の顔を覗き込み、猫なで声で囁いた。

 

「まだ一緒にいたいな…」

 

今日の昼頃まで、返信もなく、もう会えないかもしれないと思っていた最中、まさかの展開に驚きが隠せない…。

だけど嬉しさで圭の心は高ぶっていった。

 

店を出た後、絵美は圭の腕を組み、タクシーを止めた。

 

夜

 

「清澄白河まで」

 

タクシーはそのまま絵美の家へと直行して行ったのだった。

 

 

代打

 

日曜の朝、遠くから聞こえるシャワーの音に目が覚めた。

 

圭は初めて自分が好きになった人とセックスをしたのだった。

昨夜の感覚は思い出しただけでも笑みがこぼれる。圭はすっかり絵美にゾッコンになっていたのだ。

 

シャワーから出てきた絵美と軽くブランチを済ませ、ネイルの予定があるからといって別れた。

今日は、圭にとって初めて好きな人と付き合うことができた忘れられない日となったのだった。

 

 

それから2か月。絵美とは2週間に1度のペースで会っている。

 

絵美はZARAHOMEが好きで、よく表参道店へ連れてかれた。

お皿やグラスを眺めながら、

 

「結婚したら、こんなお皿で朝ごはん食べたいね」

 

と満面の絵美でスカラップ柄のお皿を色違いで手に持ち、愛くるしい顔で語る絵美が可愛くてしょうがなかった。

 

そんな絵美は、金曜の夜に決まって連絡が取れなくなる。

 

土曜の昼頃に、決まって「同期と飲んでていつも朝までだから返信できなくてごめんね」

と言って圭の質問をなんなりと交わしていく。

 

圭は、絵美に対して不安がよぎる時はあったが、絵美の発言から結婚を考えて付き合っているんだ、と思っていた。

それ以上疑うことはしなかった。

 

というより、絵美が好きすぎて信じるしかなかった。

 

絵美とは、隔週でしか会えていなかったため、むしゃくしゃした時は、絵美と同時期にゼクシィ縁結びで知り合った香奈を呼び出して会っていた。

 

デート

 

香奈は絵美や仁美と違い、全面で圭にアピールをしてくる。

いわば、商社マンと云う言葉の虜になっている女性たちの目そのものだった。

 

絵美の代打として仁美を誘う際の罪悪感も、フットワークの軽い香奈に対してはさほど感じることはなかった。

 

 

心の穴埋めの代償

 

「ごめん、今日会えなくなっちゃった」

 

 

またか。

 

ここ1か月、絵美はドタキャンが多くなってきた。もうかれこれ1か月以上会っていない。

 

こんな状態で付き合っていると言えるのだろうか?

というか、そもそも、絵美は圭と真剣に付き合っているのだろうか?

 

圭はこのLINEに衝動的な不安を覚えた。

 

「わかったよ。でも、1か月も会ってないし、30分でいいから会いたいな」

 

絵美の顔を見て安心したい、そんな気持ちに掻き立てられ1分も経たないうちに絵美からのLINEに返信した。

 

だが、1時間経ってもそのメッセージが既読になることはなかった。

 

時間が経つにつれて、5分おきに携帯を確認してしまう自分に嫌気がさしていった。

 

–あんなLINE送らなきゃよかった

 

衝動に駆られ、重いLINEを送ってしまったことに圭は心底後悔した。

 

予約していたお店にキャンセルの連絡を入れよう、そう携帯を手に取ったその時、香奈からLINEが入った。

 

「圭くん、会いたいな」

 

絵美からの返信が来なくなった今、圭にとって、香奈からのLINEは大きな救いの手だった。

 

「今日空いてるよ。会おっか。」

 

圭は香奈からのLINEを見るなりすぐに返信し、場所を指定した。

 

 

 

汐留の25階から見える景色は、圭の心を一層荒んだ気持ちにさせた。

 

–絵美は一体今何してるんだろう

 

相変わらず絵美のLINEは未読のままだった。

 

スマホ

 

頭の中が絵美でいっぱいになっていた圭の目の前に現れた香奈は、大きな笑顔で圭の席に駆け寄ってきた。

 

「なんか、すごいお店だね…!」

 

今まで会っていたお店は、カジュアルダイニングや、雑多なお店が多かった。

今回久しぶりに絵美と会うため、張り切って予約したタテルヨシノビズに、香奈は心底喜んだ。

 

香奈との会話は、圭にとってたわいもなく単調なものではあった。

だけど純粋に笑い、圭に好意を寄せてくれる香奈を見てなぜかホッとする圭がいた。

 

香奈は、いつも絵美の代打として呼び出すことが多かった。

だが、今日は絵美の代わりであっても、変わらぬ笑顔で圭に接してくれる香奈が、今の圭の気持ちを平常心にさせてくれる唯一の支えだった。

 

お会計後、パークホテルを後にし、香奈のお陰で平常心を取り戻した圭は少し夜風に当たりながら汐留の街を歩いた。

 

その時だった。

遠目からでも目を引く女性と、180センチ越えの明らかに高そうなスーツを身にまとったお似合いな2人が腕を組み、コンラッドホテルに入っていく姿が圭の目に飛び込んできた。

 

 

–絵美だ

 

 

圭の頭を悩ます張本人を見間違えるわけがない。その女性は紛れもなく絵美だった。

 

すれ違い

 

今までの圭の中で渦巻いていた絵美への疑心感が一気に溢れ出した。

 

 

–やっぱりか

 

 

金曜の夜は決まって連絡が返ってこなくなり、会っている時もいつも携帯を気にする素振りを見せていた絵美。

たまにLINEのメッセージを見ると、表情が一気に明るくなったと思いきや、一瞬で機嫌が悪くなることもしばしばだった。

 

そんな絵美を見ていると、もしかしたら自分は1番ではないのかもしれない、と思う気持ちがよぎる瞬間があった。

 

だが、初めてこんなに好きになった絵美が離れていくことが怖くて、問い詰めることが出来なかった。

 

 

–きっと自分はあの男に会えないときの穴埋め、代打だったのだろう。

 

 

圭は一瞬で悟った。

 

うっすらと頭によぎったことのあるこの事実に、とうとう向き合わなくてはいけないのか、という気持ちが圭の心を鉛のように重くした。

 

悲しみと同時に怒りと憎しみが一気に押し寄せてくる感覚に包まれた。

どちらが勝っているのかはもはや分からない。とにかくこの今の衝動から逃れたい。

 

「圭くん、どうしたの?」

 

目の前の香奈がこちらを除きこんできた。

 

平常心を失いかけていた圭は、香奈にすがるように言った。

 

「今日は一緒にいたいな」

 

この発言をした瞬間、絵美との初めての一夜が脳裏にフラッシュバックした。

 

–この言葉、聞いたことある

 

突然のLINE、酔っ払っての登場、積極的だった態度。すべてが今の自分を投影しているかのようだった。

 

その瞬間、更に思いがけない言葉に圭は言葉を失った。

 

「今日は今から彼氏と会うから、もう行かなきゃ。ごめんね。美味しいご飯、ご馳走様!また連絡するね!」

 

香奈はそう言って笑顔で汐留の駅へ向かっていったのだった。

 

圭は、何が起こったのかわからず、その言葉をもう一度回想した。

 

自分に心底惚れ込んでいると思っていた香奈は、まさかの本命の彼氏がいたのだった。

思ってもいなかった想定外の香奈の発言に、圭は愕然とした。

 

お店で感じた香奈の圭に対する好意という支えは、一瞬にして音を立てて崩壊していった。

結局、絵美や香奈、そして圭は、弱さの吐け口を探し、現実から逃げるために、必死に傷を舐めあう脆い人間同士だったということだった。

 

–ただ純粋に真剣な恋愛がしたいだけなのに…

 

圭は言葉を失い、車のライトに照らされた陸橋に立ちすくむしかなかった。

圭は思った。

 

–恋愛はもうこりごりだ…

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